野の百合、空の鳥

アニメ・漫画・文学を「読む」

『響け!ユーフォニアム』考察①カラスノエンドウの多義性

今回は1期第2話の「豆笛の場面」について考察したいと思います。 この「豆笛の場面」、ただストーリーを追うだけでも面白いのですが、読み込んでいくと、とても巧いつくりになっていることがわかります。早速以下で見きましょう。

堀辰雄『燃ゆる頬』解説 「純文学」の読み方

純文学は読みにくい? 純文学のイメージ なぜ純文学は読みにくいのか? 文学的な「読みにくさ」 『燃ゆる頬』を「読む」 「少年時からの脱皮」の物語 0. 用意されつつある「脱皮」 1. 「受精した花」を「揉みくちゃ」にする 2. 男性性が確立された魚住 3. …

『冴えカノ』#6考察 「電車」を用いた心理描写

Ⅰ. アニメを「読む」 Ⅱ. 『冴えカノ』について 『冴えカノ』#6について 『冴えカノ』の簡単な紹介 Ⅲ. 『冴えカノ』#6を「読む」 電車の演出 電車の演出① 電車の演出② 電車の演出③ 心と対応する「電車」 Ⅳ. 「読む」ということ 「読む」ことは可能性を開く 「…

当面の展望と手法「武装」のすすめ

当面の展望と手法 「批評する力、考察する力」をつけたい 具体的にどういう知識を身に着けるか フランス現代思想 フランス現代思想とは? 言語の問題 芸術論 絵画論・映像論 身につけた知識をどう応用するか 身につける過程を記事にする 考察・批評との並行 …

ダリフラ考察反省と今後の方針「つきまとう『作者の死』」

ダリフラ考察の反省と今後の方針 ダリフラ考察反省 問題点 「作者の死」 考察の「正しさ」とは? では実際「考察」は成功したか? ライブ感 「作者の死」を離れる ブログという形式 反省と改善 インターネットの発信力 今後の方針

ダリフラ感想<後編>「上滑りするテーマ」

<こちらは後編です。前編はこちら↓> 上滑りするテーマ 転生問題 軽薄なヒューマニズム? 「性」の問題の消化不良 上滑りするモチーフたち 『ダリフラ』とは何だったのか 上滑りするテーマ 転生問題 「群像劇」の中で核となっているのはヒロとゼロツーの物…

ダリフラ感想<前編>「ちぐはぐなモチーフたち」

ダリフラ感想 感想を述べたい なぜ感想を述べるのか? 「物語」としての『ダリフラ』 中途半端な物語 ちぐはぐなモチーフたち 「ロボット」×「群像劇」 「ロボット」/「群像劇」 「性」/「群像劇」 「生物」/「ロボット」 「ロボット要らないよね」? 「…

ダリフラ本編考察最終回「人間らしさ」

ダリフラ総まとめ 第24話「わたしを離さないで」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会 ダリフラ最終回より2週間が経ちました。 いろいろと書きたいこともあるのですが、感想などを述べる前に、まずは最終回自体の考察、そして『ダリフラ』全話を…